2016/12/07

アトピー性皮膚炎の治療ガイドライン

アトピー性皮膚炎は何らかの理由により皮膚を守るバリア機能が低下し、少しの刺激でも炎症を起こし、痒み・湿疹・乾燥を引き起こす。重症になるとただれや苔癬化を生じる。

 

推定患者は約45万人程で、初発は乳幼児が多く、成人では20〜30代で生じやすい。

 

そんなアトピー性皮膚炎のガイドラインが2016年2月に7年ぶり改定がされました。

 

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アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2016

 

この改定の中での変更点はいくつかありますが、

・プロアクティブ療法

・発汗をうまく行う

の2点について説明します。

 

<プロアクティブ療法>

アトピー治療はステロイド外用薬とタクロリムス軟膏で炎症を抑え、保湿剤で乾燥を防ぐ方法が一般的です。これまでの治療は湿疹が悪化した時だけ外用薬を使用する「リアクティブ療法」が主流でした。

 

しかし、見た目では治ったかのように見えても、皮膚の内側に炎症が残っていることが明らかになってきたとのことです。

 

その為、この時点で外用薬を止めてしまうと、炎症が再燃する恐れがあります。プロアクティブ療法では皮膚の内側に残った炎症が治るまで、外用薬の回数を減らしながら使い続けるというもの。これにより再燃回数を減少できることが示されているようです。

 

<発汗をうまく行う>

アトピーの悪化で汗腺機能が低下して汗をかきにくくなります。しかし、汗をかくことによる「体温調節」「保湿作用」「感染防御」メリットは大きいのです。ですので、アトピーで発汗すると痒みを生じることから発汗は良くないのではと思われがちですが、「汗をかくこと」「かいた後の対応」をきちんとすることが大事だそうです。

 

むしろ汗をかいた後にそのままにせず、洗って着替え保湿剤でケアをすることが大切です。

 

*ただし、「プロアクティブ療法」と「発汗のタイミング」については医師の判断によるところであるので、しっかりと医師と相談することが必要です!

 

 

 

以上が西洋医学的なアプローチです。

 

漢方ではアトピーをどう解釈して治療していくかを考えていくことが必要です。

 

西洋医学でもどんどん治療が良くなっていますが、漢方薬は体の中から働きかけます。選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょうか。