2017/06/20

五臓六腑を理解して、病気の場所を見つけよう!

 

 

人間の体には様々な臓器があり、それぞれに役割があります。

 

食べたものを消化して、吸収したり、いらないものを排泄したり・・・

 

 

臓器が役割を分担することで、人間の生理機能が整えられるのです。

 

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そんなことわかりきってるよ!と思いますよね。

 

 

 

普段私たちは、西洋医学の解剖図で体の中の構造を見ていますが、漢方では違った見方をします。

 

 

 

ですので、漢方の考えで体の中を見ていくと、今まで気づかなかった体の悩みや不調が「なるほど〜」と見えてくることがあります。

 

 

例えば、お腹が痛いって思った時、皆さんはまず第一に誰もが胃腸がおかしいなと考えますよね?

 

このように体の状態が悪いなと思った時は、体のどこが調子悪いのかを意識しますよね。

 

 

 

漢方でも同じく「どこで」病気が発生しているのかを知るのは、とても大切です。
 

 

漢方は病気の位置を見つけるのに「五臓六腑(ごぞうろっぷ)」という考えで内臓を見ます。これを理解することで、病気の根本的な位置を把握することができます。

 

 

これから五臓六腑について詳しく見ていきます。

 

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1)漢方で考える内臓〜五臓六腑とは?〜


 

五臓六腑(ごぞうろっぷ)という言葉を聞いたことがある方もいるかもしれません。

 

これは漢方でいうところの内臓を指しています。

 

五臓と六腑は以下のようになっています。

 

五臓  
六腑 小腸 大腸 膀胱 三焦

 

五臓六腑は「五臓」と「六腑」に分けることができます。

 

 

1-1 精気を貯蔵する「五臓」

五臓には「肝・心・脾・肺・腎」があります。

それぞれの臓器特有の働きがありますが、主に五臓は精気(体を動かしたり栄養する物質)を保有する働きがあります。

 

 

1-2 「消化」「吸収」「排泄」を担う「六腑」

それに対して、六腑は「胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦」のことを指します。

 

これらは食べ物の「消化」「吸収」「排泄」を担っています。

胃・小腸・大腸・膀胱はわかりやすいですね。

食べたものを胃で「消化」して、小腸で吸収し、不要なものは大腸と膀胱で排泄されます。

 

わかりにくいのは胆と三焦ですね。

胆は胆汁という物質を出して消化を助ける働きをしています。

 

三焦というのはいくつかの働きや解釈がありますが、一つには水の通り道です。三焦を通じて水が体を上下しています。

 

五臓も六腑も大事ですが、生命活動の中心を担っているのは五臓です。ですので、実際に病気の原因を突き止める際には、五臓の状態を把握することが必要です。

 

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2)五臓それぞれの特徴


 

五臓には様々な生理がありますが、それぞれの臓腑には特徴的な生理が2つずつあります。これらを覚えておくと、様々な病気の治療に役立てることができます。

 

 

2-1 ストレスを感じる肝・血を貯蔵する肝

 

<肝の働き>

 

①血の貯蔵

「肝」という臓器は西洋医学の肝臓と同じように血を保存しています。必要に応じて出し入れを行い調節をしています。ここでの血の不足が生じると、体を栄養するはずの血が不足してしまい、肌や髪のツヤがなくなってしまいます

 

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②ストレスの調節

これは西洋医学では想像ができないのですが、、、

肝という臓器はストレスをコントロールすると同時にストレスの影響を受けやすい臓器です。専門用語では、「気の流れ」をコントロールしているといいます。なので、過剰なストレスを受けるとイライラしたり、頭がモヤモヤしたり・・・。これは肝がダメージを受けたことで発症していると言えます。

 

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2-2 全身に血液を送り出す心(しん)・精神の安定を図る心

 

<心の働き>

 

①全身に血液を送り出す

これは西洋医学の心臓と同じで、血液のポンプとしての役割を持っています。心の拍動で体全体に血を行き渡らせます。心の働きが鈍ったり、障害を受けると、動悸や胸の痛みなどの症状が現れます。

 

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②精神安定を図る

漢方(中医学)が作られた当初は、解剖学が発達しておらず、脳の機能についてわかっていませんでした。

そのため、主要な臓器に脳はありません。

その代わりとして、心が脳としての機能を担っていると考えられました。

心は神明をつかさどる」と言われ、精神の機能を心にあるとしました。

具体的には心が安定しているとぐっすり眠れて、精神が安定して、気持ちも穏やかになり、思考も活発になります。一方で、不安定になると、不安感や不眠、夢を多く見る、物忘れしやすくなる、ビクビクと驚きやすいなどの精神状態に影響を与えます。

 

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2-3 食べ物の消化吸収をコントロールする脾(ひ)・出血を防ぐ脾

 

<脾の働き>

 

①食べ物の消化吸収をコントロール

食べたものは胃で消化されて、小腸で吸収されて全身に栄養が送り届けられます。しかし、胃と小腸の働きは脾という臓器が統括しており、コントロールしています。胃と小腸で消化吸収された栄養物から、体のエネルギー源である気血を脾が作り出します。したがって、脾が弱ると

1)消化吸収能力が衰えこと

→下痢、腹の脹りや胃もたれ、むくみ、

 

2)体のエネルギーや栄養源が作り出せないことにより

→食欲減退、倦怠感、体が重だるい、めまい、話すのが億劫

 

といった症状が現れます。

 

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②出血を防ぐ

血は血脈(血管)を通って全身にめぐっていきます。血には多量の栄養が含まれているので、出血などあってはなりません、脾は血脈を引き締めて血が漏れ出ないようにコントロールしています

 

 

 

2-4 呼吸を行う肺・気や水を全身に行らす

 

<肺の生理>

 

①呼吸を行う

呼吸により体に必要な気(清気)を取り込み、不要な気(濁気)を吐き出します。

ちょうど酸素を取り込んで、二酸化炭素を排出するような感じですね。

喘息や気管支炎の人はこの働きが悪くなり、息切れやこ呼吸が苦しい、咳が出たりします。

 

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②気や水を全身に散布

肺は五臓の中で一番上に位置して二つ傘のように覆っています。

そのため、呼吸で手に入れた気や食べ物から作り出した気や水をシャワーの如く、上から全身に散布します。

そのため、水分代謝を上げたり、各臓器にエネルギーを送り届けることができます。

これが失調すると、水分代謝が悪くなり、顔が浮腫んだり、皮膚表面の防御力が弱り風邪をひきやすくなったりします。

 

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2-5 成長発育を促す腎・小便をコントロールする腎

 

<腎の生理>

 

①成長発育を促す腎

人の生まれ持った体格や骨格というものは、両親から授かった「精」によって決まります。

この精はまさに生命力そのもので、先天性のものです。

この精は腎に保存されているとされて、人は精を使いながら成長発育をしていきます。

精が生まれつき少ない人は体格が小さい、虚弱、成長が遅いといった成長遅延、また年齢を重ねると閉経が早かったり、白髪が早く出やすかったり、足腰が弱り易い、耳鳴りといった老化現象が早く現れます

 

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②小便をコントロール

腎は膀胱とつながっており、小便をコントロールしています。

腎には精が保存されており、年齢が上がると減少していき、機能が弱まります。

ですので、高齢になればトイレが近くなったり、出が悪くなったりするのです。

 

 

 

 

3)まとめ


 

漢方の内臓である五臓六腑を解説しました。どこか当てはまるものがありましたでしょうか?こういったことがわかると、今自分の体のどこがおかしいのか気付くことができます。もし、当てはまるものがあるという方は漢方の理論が使えて、治療が可能であるということでもあります。そのような方はぜひご相談くださいね。

 

直接お店に来ていただくか、電話での相談、インターネット予約も可能です。

 

漢方薬を取り入れて、健康な体へと生まれ変わりましょう。

 

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