2018/12/26

漢方処方名の由来について【東京都三鷹市漢方薬局 Basic Space】

 

漢方薬の処方名は漢字ばかりで、なかなか覚えられないですよね。

とっつきにくいですが、処方名にはちゃんと由来があるのです。

今回は漢方薬の処方名の由来についてご説明します。

漢方処方名の由来にはいくつかのパターンに分類できます。

 

1)配合されている生薬が処方名に関連する


 

1-1 処方の中で一番重要となる生薬名を含む

 

主要となる生薬を処方名に組み込んだパターンですね。

葛根湯は葛根の一味だけだと思っている人もいるみたいですが、

漢方薬は基本的に複数の生薬を配合してできています。

 

葛根湯葛根・麻黄・桂皮・芍薬・生姜・大棗・甘草

桂枝湯:桂枝・芍薬・生姜・大棗・甘草

麻黄湯:麻黄・桂枝・杏仁・甘草

人参湯人参・乾姜・白朮・甘草

桔梗湯:桔梗・甘草

 

1-2 処方中で重要な生薬2種類を含む

 

当帰芍薬散当帰芍薬・川芎・白朮・茯苓・沢瀉

桂枝茯苓丸桂枝茯苓・芍薬・牡丹皮・桃仁

防已黄耆湯:防已黄耆・白朮・生姜・大棗・甘草

 

1-3 配合された生薬名全てを処方名に載せる

 

甘草湯:甘草

芍薬甘草湯:芍薬・甘草

桂枝甘草湯:桂枝・甘草

甘麦大棗湯;甘草・小麦・大棗

麻杏甘石湯:麻黄・杏仁・甘草・石膏

苓桂朮甘湯:茯苓・桂皮・白朮・甘草

苓姜朮甘湯:茯苓・乾姜・白朮・甘草

④配合された主要生薬の数を現している

二妙散:黄柏・蒼朮

三妙散:黄柏・蒼朮・牛膝

四妙散:黄柏・蒼朮・牛膝・薏苡仁

二陳湯:半夏・陳皮・(茯苓・生姜・甘草)

四君子湯:人参・白朮・茯苓・甘草

六君子湯:二陳湯+四君子湯

五苓散:桂皮・猪苓・沢瀉・茯苓・白朮

六味丸:地黄・山茱萸・山薬・茯苓・沢瀉・牡丹皮

八味丸:六味丸+桂皮・附子

 

2)処方が効能を表している


 

続命湯:命を続ける脳出血などの半身不随や言語障害を起こした瀕死の状態を生き延びる意味

補中益気湯:気を益して中を補う中とは胃腸のことで、胃腸を丈夫にすることで、気(エネルギー)を増す(元気をつける)

立効散:立ちどころに効果が出る歯痛に効果的で、服用するとすぐに痛みが消える

安中散:中(お腹)を安らかにする

平胃散:胃腸を平らかにする

 

長い歴史の中で、莫大な数の漢方薬が生まれていますが、

どれもちゃんとしたメッセージがあるのです。

 

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