2018/12/25

漢方薬の効果増強? 生薬の修治

 

1)修治の定義


修治とは生薬の加工の総称のことです。

炮制、炮炙、修制

 

2)修治の目的


①生薬の本来もっている効能を高める

・当帰:酒に浸す(酒洗)ことで、当帰の血を行らす(活血)作用が増強される

・芍薬:酒洗し、その後炙ることで補血(筋血滋潤)作用が増強する

・黄耆:黄耆を炙ることで補気作用が増強

 

②薬物の毒性・刺激性・副作用の減弱

・半夏:生用では毒性が強く、服用時に咽への刺激が強い。生姜を加えて周知することで、毒性を除去する。

・地黄:酒に染み込ませて、蒸し器で数時間蒸したあと、天日干しする。これにより、胃腸の負担を軽減する。

・白朮:白朮は油脂を多く含むが、炙ることで油を飛ばして、胃腸への負担を軽減できる。

・甘草:生の甘草は大量・長期投与により低カリウム血症、浮腫などの「偽アルドステロン症」を生じることがある。炙ることで、副作用を軽減する。

・大黄:酒に浸した後、炙ることで大黄の瀉下作用を減弱して、活血作用を増強させる。

 

③薬用とならない部分を取り除く

・麦門冬:麦門冬には芯があり、これを除く。これにより表面積が広がり、薬効が抽出しやすくなる。

・杏仁皮を去って用いる。

・桃仁:皮を去って用いる。

・麻黄:節を去ることで発汗作用増強。

 

④味や香りを整えて服用しやすくする

・蒼朮:原産のものは芳香性・辛味が強力であるが、米のとぎ汁で処理をすることで、服用しやすくする。

 

 

参考資料

『修治の実際』(たにぐち書店)

『修治入門』(たにぐち書店)

 

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