2017/11/15

止血に黄土湯

 

黄土湯(おうどとう)について解説します。

出典は『金匮要略・驚悸吐衂下血胸満瘀血病』にある。

「下血し、先ず便し後に血するは、此れ遠血なり、黄土湯之を主る。」

 

構成生薬は

黄土・乾地黄・白朮・附子・阿膠・黄芩・甘草

 

便した後に出血するのは、肛門から遠い位置(腸の上部)で出血をしているということである。これを遠血と呼ぶ。一方で近血は肛門近辺の出血のことを指す。

 

黄土湯の主薬である黄土とは黄土製かまどの内側の焼け土のことです。これがお腹(胃腸)を温めながら、止血する働きがあります。乾地黄と阿膠も止血に働き黄土をサポートしています。

 

温めながら止血するので、カラダの冷えが残存している状態です。

そこで附子+白朮がカラダの冷え(水)を巡らせながら温めていきます。

 

体を温める構成であるのに、ここで黄芩が配されているのが理解できません。

解説書には附子の温性を緩和するために加えられているとあるが、納得がいきません。

 

乾地黄が配されていることから、黄芩と乾地黄で血熱を清すると解釈するのが妥当です。

寒熱錯雑とした病態があるのであろうかと思われますが、イマイチわからない処方です。

 

肛門からの出血以外にも鼻血や吐血などにも応用されるようですが、今まで一度も使用したことがない処方です。

 

肛門から出血するようなことがあば、まずは病院で診てもらうのが先決ですね。

 

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